ポールスミス

震災後たったひとりで来日したポールスミス

4月は欧米のファッションデザイナーやアパレル企業の社長が来日する機会が増える時期だそうですが、2011年は東日本大震災と原発事故の影響から来日キャンセルが相次ぎました。そんななか、2011〜12年秋冬物の展示会の仕事で来日したのがポールスミス氏です。じつは会社では日本のへの渡航自粛を決定していたそうですが、社内の反対を押し切ってポールスミス氏はたったひとりで来日を果たしたのでした。通常ならこうした来日では数十名のスタッフと一緒に来日することになるわけですが、反対を押し切っての来日ということで異例の布陣での来日となりました。 ポールスミス氏によると、1982年に日本とのビジネスを始めて以来、長年勤めている日本人スタッフも多く、その数も1,000人にものぼるということです。そして彼が一番やりたかったことがそのスタッフたちを励ますことでした。 ブログのメッセージとともにアップされた自らが描いた虹の絵が、今回の震災のチャリティーTシャツにプリントされていることは、知っている方は多いでしょう。 ポールスミス氏の後に続き、色んなデザイナーたちがチャリティーTシャツをはじめましたが、ポールスミスのものは即完売、こんなことを言っては失礼極まりないはなしですが、完売となったのはポールスミスのものだけです。やはり自然体で先に行動を起こす人に、私たちは共感するわけですね。 こうした行動が極自然にできるのは、ポールスミス氏が普通のデザイナーとは違い、労働に次ぐ労働によって、今の地位に到達した人だからではないかと考えてしまいます。 実際ポールスミス氏はデザインに関するアカデミックな勉強は一切していません。すべてファッションの仕事をする中で身に付けていきました。ビジネスにおいてもすべてそうです。やはり必死で苦労した人というのは、とる行動自体が他とは全然違うということを、ポールスミス氏の今回の来日で見せてもらったという気がしますね。