ポールスミス

シューズコレクションで目につくウイングチップ(フル・ブローグズ)

今シーズンのポールスミスのシューズコレクションは、割とあっさり目にアイテムも絞った形で展開されています。アイテム的に分けていくと、ウイングチップがプレーンな表革とスエードがあり、カジュアルシューズにはラバーソールと思われる切り替えしのスリッポン、それとクラシカルなストレートチップのブーツとアンティーク加工が施されているタイプのブーツです。それと忘れていましたが、スエードのタッセル付きのスリッポンもラインナップされていますね。それでも実にシンプルです。 ウイングチップというとおじさんが履くサラリーマンシューズというイメージもありますし、トラッドが好きな人でも最近はめっきり履かなくなりました。きちんとした堅い装い用の靴と見られがちなウイングチップですが、イギリスではフル・ブローグズと呼ばれていて、現在のようにお洒落感覚で履くようになったのはずっと後のことです。それまではおもに狩猟や田園の散策用に履かれていたということですから、たぶんウイングチップ(フル・ブローグズ)はアメリカでいうところのワークブーツのような存在だったのでしょう。 今年のコレクションの中ではスエードのウイングチップに目がいきますが、確かにPaul Smith COLLECTIONあたりのスーツとはあいそうな感じがしますね。ウイングチップは、スマートに履けたらこの上なく格好良い靴ですが、なかなか履きこなせない靴です。でもおしゃれを自認する人にはぜひ挑戦して欲しい靴でもあります。 とにかく今年のコレクションでポールスミス自身が見せたかったのも、多分このウイングチップなのでしょう。大柄なポールなら、絶対似合いそうですけどね…。